スズメバチに襲われた時の対処法と蜂に刺された時の応急処置方法は?

投稿日:

スポンサードリンク

ハチ月になりました。コバエ と書いたので今回は蜂の話題をひとつ。初夏から秋にかけて野山でのレジャーがさかんになりますけど、出かける前に知っておいたほうがいいのが、遭遇する可能性のある危険生物に対する基礎知識ですね。

クマやイノシシなどの大型動物やマムシなどの毒蛇がポピュラーなんですけど、あいつらもこっちを避けたいと思ってるので、フィールドで実際に遭遇することは稀です。

わたしが焚火野宿にハマってた頃、信州の雑木林にひとりで5日間ほど野営したことがありますが、シカやサルに様子を伺われてるような気配はあったものの、特に身に危険を感じるような大型動物との出会いはありませんでした。

山中において野生動物よりも出くわす頻度が高くて、超おっかないのがスズメバチです。機嫌の悪い奴と出会い頭にメンチ切ってしまったり、知らず知らず巣に近づいてたりすると、火病って積極的に攻撃してくるから厄介です。スズメバチに刺されて毎年30〜50人程度の死者が出てるそうですから、実におそロシアな奴です。

てなわけで、今回はスズメバチに遭遇したときや、ハチに刺されたときの応急処置方法などを調べましたんで簡単にまとめときます。

ペーパーパズル 大 スズメバチ メタリック調 ゴールド 専用台座付 PP302-01GL
↑ ニガテな人も多そうなので ペーパーパズルの大スズメバチを。現物写真は Wikipedia 等でどーぞ。

悪名高いスズメバチの仲間(オオスズメバチ、キイロスズメバチ、コガタスズメバチ etc...)のほかに人を刺す蜂のメジャーどころといえば、アシナガバチ(カリバチ類)やクマバチミツバチ(ハナバチ類)なんかがいますが、ハナバチ類はこちらから悪さをしなければ滅多に刺しませんし、毒も比較的弱いです(アナフィラキシーショックは別にして)。

スズメバチに刺されないための予防法は?

まず予防ですが、服装は肌の露出を少なくして行くこと。アウトドアに出かけるときは、長袖・長ズボン・帽子が基本中の基本。手には革手袋を着用するのがなにかと安全ですぞ。

それからハチは、黒い色のものや甘い香りに寄って来る性質があるので、ブラッキーな装いやニオイの強い整髪料・香水なんかはNG。UVやデオ対策は無香料の製品にしときましょう。ま、山でめかしてどーすんだ、ではありますが。

攻撃性が強くて一番ヤバいオオスズメバチ(世界最大種で毒針長7mm!)の巣に接近してしまった時や、火病中の個体に出くわしたときは、かなりビビリますが、決して素早く動いてはいけません。

あいつらには 警戒テリトリーというものがあって、うっかりその中に侵入すると警告後に攻撃してきます。怒って興奮すると大顎からカチカチという音を出しますが、これは警告を発してる状態。それからこっち向きのまま円を描いて左右に飛ぶ動きをしますが、これは測距をしてるんだそうで、尻の針をこっちむけて的確に突っ込むための臨戦態勢です。目標ロックオン...テーッ!待ちのテンパリ状態ね。

thumb_vespa.jpg

この状態を無視したまま、ゴリ押しで行動しようとすると本気で襲いかかって来ます。なもんでカチカチ警告を受けたら、左右に動かないよう注意しつつゆっくり後退(およそ10m以上)して、粛々と巣や警戒テリトリー域から離脱するというのが正解です。

防御のためにハチを手で払ったりたたき潰したりすると、警戒フェロモンがスプレー発射され、標的の位置を知らせるとともに仲間の興奮スイッチをオンに。そうなると二次攻撃は警告ナシ。ノッケから逆上した奴らがわんさかスクランブル発進して波状攻撃してきます。こうなると実におそロシアな結末に。

また、興奮したスズメバチにしがみつかれたまま放っておくと、毒針メッタ刺し+大顎で噛みつかれますから、指先で蜂のドタマにパチキを喰らわして弾き飛ばすのが良策。あいつら、ちょっと払ったくらいでは決して放してくれません。上から押さえつけるのも確実に刺される悪手です。

スズメバチに刺されてしまったときの応急処置法は?

で、残念ながら刺されてしまったときの応急処置はどうするか。

まずは刺されたところを強く絞って毒を出し、流水で洗い流します。ハチの毒液は水溶性が高いので水洗いが効果的。携帯してるお茶やミネラルウォーターで洗ってもOKです。ただし口で吸い出すのはNG。歯周病や虫歯から毒が回りますぞ。

同行者にアウトドアおたくがいる場合、装備から ポイズンリムーバー を誇らしげに出して来ると思われますから、出て来たら感心したふりをしながらこれも使いましょう(笑)。

毒液を絞り出し洗い流した後は、抗ヒスタミン剤含有のステロイド軟膏を塗り、冷水タオルやクーラーボックスの氷などで患部をよく冷やすようにします。ちなみにションベンのアンモニアはハチ毒には効かんそうです。

刺された後、吐き気やじんましん、むくみ、下痢や呼吸困難などの症状が出た場合は、アレルギー性ショックの疑いがありますので、急いで病院へ。このタイプの人が2度目に刺されると アナフィラキシーショック 症状が出て、重篤な場合は死に至ることもあります。ためらわずに救急車の要請が吉ですね。

日本って、ことスズメバチに関しては危険度最上位国なんだそうで。そのせいか日本種のミツバチだけが襲撃スズメバチを群れの体温で殺す対抗能力を持つなど独特の進化をしてるとか。セイヨウミツバチの巣がスズメバチに襲われると即玉砕だそうです。

ところで VESPA ってスズメバチのことなんですねえ。てっきりスクーターの名前だと思ってましたわ。

おっかないハチの話題はこのへんで 8888888888888...。

↑ アウトドア用品 最新売れ筋商品ランキング(楽天市場)

スポンサードリンク