アウトドアでの肌かぶれ 注意すべき動植物と応急処置法など

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アウトドアでのキャンプやバーベキュー。空気も食い物も美味しく感じられて最高なんですが、町中と違って野外ならではのリスクもあります。その一つが、皮膚に触れたり刺されたりすると、かぶれる動物や植物がいるということ。まあ症状には個人差もあるんですが、野遊びする時は一応の注意が必要ですな。

かぶれの原因となる動植物の主なものといえば、ウルシ科、キンポウゲ科、イラクサ科などの有毒植物、ドクガやハンミョウなどの昆虫のたぐい、ヒキガエルなどの有毒両生類などがあり、これらの生物に不用意に触ると炎症やかぶれを引き起こすことがあります。

ヤマウルシに近づいただけでカブレが出てしまったという皮膚の弱い人もちょいちょい見かけます。せっかくの楽しい野遊びなのに、不快な地獄に暗転したんじゃたまりません。というわけで今回は、アウトドアでの「かぶれ」に注意すべき動植物と、かぶれてしまったときの応急処置法を簡単にまとめてみることに。

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かぶれを予防するには、フィールドに出る前にどんな動植物が危険なのか、その姿を知っておくのが大事。しかし当欄で各個の生物を詳しく説明するのはちょっとしんどいですから、かぶれを引き起こす代表的な生物の名前をあげ、該当 Wikipedia記事 にリンクを貼っておきます。画像や詳細はリンク先ウィキや図鑑などで確認のほどをよろしく。

ウルシなど野山の有毒植物かぶれ 予防と応急処置

ハイキングや山菜採り、キャンプの薪集めなどで雑木林や薮に分け入ると、自分が気付かないうちにかぶれの被害にあっていることがよくあります。

これらのかぶれの原因として最もポピュラーなのはウルシの仲間です。ウルシの樹皮などから分泌される樹脂の中には、ウルシオールやヒドロウルシオールなどの刺激成分が含まれており、それが皮膚や粘膜部分を刺激して炎症をおこします。

症状の強弱には個人差があり、人によっては直接樹液に触れなくても、気化した成分に反応して、そばを通っただけでかぶれることがあるので注意が必要です。

野山のかぶれの原因となる植物の代表的なものをあげると、ヤマウルシツタウルシハゼノキヌルデ などのウルシ科の植物で、分泌するウルシオ-ルなどの毒性分に皮膚が触れると、かゆみをともなう炎症や水泡性皮膚炎を生じ、のちに激痛を感じる場合もあります。

特にヤマウルシの新芽は食用の タラの芽 に似ているので間違えて触れないようにご注意を。タラノキには棘があるのでよく観察してから触れるようにしてください。

帽子や長袖シャツ、手袋などを着用してかぶれを予防します。またクルミ科の オニグルミ、キンポウゲ科の センニンソウ などもかぶれを起こします。また汁がつくとかぶれる植物に ノウゼンカズライラクサ などがあります。

植物に触れてかぶれてしまった場合の応急処置は、かぶれたところをよく水で洗い流したうえ、抗ヒスタミン剤を含有したステロイド軟膏(副腎皮質ホルモン軟膏)を塗ります。かぶれた部分を氷や濡れタオルなどで冷やすと効果的です。

また樹液や患部を触れた手でほかの場所に触れるとかぶれが広がるので注意。痒くてもかかずに、特に目はさわらないこと。症状が長引くようであれば、何に触れてかぶれたかを確認したうえ、皮膚科で診察を受けるのが吉です。

毛虫やガなどに触れたり刺されたりしてかぶれたときの応急処置

ドクガ科のなかまは幼虫だけでなく成虫も毒毛を持つので要注意。毛虫の種類によって毒毛や毒の成分が違うので症状もいろいろなんですが、おおむねは皮膚炎を起こして赤く腫れ、かゆみが生じます。場合によってはアレルギー症状が出て全身症状になることもあります。

応急処置は手で触れず、水でよく洗い流したのち、抗ヒスタミン剤を含有したステロイド軟膏を塗ります。触ると毒毛を押し込んでしまうので、粘着テープなどをあてて毛を除去するのが良い方法です。ドクガ科 のドクガ、キドクガ、モンシロドクガは毛虫だけでなく、成虫の鱗粉にも毒毛が付いているので要注意です。

毒を持つ毛虫を見分ける時は、見た目の毒々しさだけで判断せず、特長を覚えておく必要があります。幼虫が毒毛や毒棘を持つガの仲間は マツカレハ、タケカレハ、クヌギカレハ、イラガ、アオイラガ、クロシタアオイラガなど。これらの毛虫は触るのNGです。

また マメハンミョウ は、カンタリジンという生薬にも使われている強い毒性分を持ち、皮膚炎を起こします。飲み込んだ場合の死亡例もあるとか。蝦蟇の油でおなじみのガマ蛙こと、ヒキガエル も皮膚から毒性分を分泌していますので、触った手で目や粘膜部分に触れないように注意してください。

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アウトドア遊びにステロイド含有軟膏は必携品

アウトドアでかぶれたり刺されたりしたときの特効薬は、抗ヒスタミン剤含有のステロイド軟膏とクリームです。かゆみ止めの作用と炎症を抑える効果があるため、かぶれだけではなくハチさされなど大抵の虫さされの応急処置に効きます。

ステロイド系外用剤 は、皮膚科の医師に処方してもらうか、薬局で薬剤師に相談して購入してください。強い薬なので使用には注意が必要ですが、海・山のお出かけには必携の軟膏です。

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管理人の焚火野宿にも、抗ヒスタミン剤含有のステロイド軟膏は必携物件のひとつ。使わないで済むに越したことはありませんが、現地で虫に刺されたりカブレ症状が出てしまった時には持ってると安心ですよ。

では今回は、こんなところで。

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