フライパンの選び方・使い方「コーティング」の持ちとコスパを比較考察

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*製品情報を追加・再編集しました(2018.8.18 更新)。

今回とりあげるのはフライパンのコーティングの「持ち」と「コストパフォーマンス」について、であります。

ちまたではティファールなどの舶来ブランドの高級フライパンが人気で、永らくベストセラー商品になってますが、数千円するT-falを張り込んで実際に使ってみても、快調に料理できるのはせいぜい半年程度なのであります。なまじ高級品を買ったという自負があるだけに、予想より早く調子の衰えを感じた時の精神的ダメージは非常に大きいもんがあるワケで(笑)。

数千円するT-falに対して、スーパー4階で売ってる680円のフライパンだって新品時は焦げ付きもなく調理も爽快です。くっつかない期間もおおむね2〜3ヶ月は持ちますから、コスパを考えれば安物のハイローテーションでいいや、と考えて、焦げ付きだしたら即買い替えという使い方をしばらく繰り返してみました。

その結果、コンロの下の収納スペースにコートの禿げた安物フライパンの残骸が重なって空間を占領。嵩張る形状の金属物体だけに気軽に捨てるわけにもいかず、たいへん難儀する事態と至っております。

というわけで、「一生使える」などとは欲張りませんが、あまり手入れをせずともコートが長持ちして焦げ付かず、価格もそこそこというフライパンはどんなタイプなのか?トータルコストパフォーマンスの高いフライパンを探すことに。

フッ素樹脂コーティング(テフロン他)加工のフライパン

くっつかないフライパンの主流コートがテフロン加工ですね。テフロンというのはデュポンの商標なので、フッ素樹脂コーティング系と言ったほうが正しいのですが、フッソコートにもいろんな加工法の製品があります。

フッ素樹脂コートの特長は、とにかく物がくっつかない性質を持ってること。他素材のフライパンでも最上層にはテフロン加工を施してる製品が多いのがフッ素コートの優位性を証明してます。調理に油が不要で洗いも汚れが直ぐ落ちて簡単で実に快適。問題は、強い火(高温)や焦げに対してのダメージが大きく、空焚き一発でアウトになっちゃうことです。

なので、強火を避ける、空焚きをしない、使用後は冷めてからソフトなスポンジで入念に汚れを落とす(金属タワシは御法度)、水切りをしっかりするなど、使い方や手入れを慎重にすれば、ある程度は寿命をのばすことが可能です。

安物フライパンを使い捨て感覚でローテしたい人は、フッ素コートを落とさない「扱い」を常に心がけるべきですね。この使い方がいちばんコスパ高いかも。尚、テフロンが剥がれて口に入っても、体内にもくっつかずにまんま排出されるので無害らしいです(樹脂添加物のPFOAやPFOSが有害など諸説アリ)。

マーブル(鉱物系)コート・セラミックスのフライパン

マーブルコート系フライパンは、大理石・ダイヤモンド・サファイア・チタンなどの鉱物・金属を含むコーティングを多層に施して焦げ付きを抑えたもので、テフロン製品に比べて摩耗への耐久性が高いのが特長です。

そのぶん長持ちするワケですが、最表面にはたいがいフッ素樹脂コートがされているので、やはり高温に弱く、扱いや手入れはテフロンコートと同様の注意が必要になります。

セラミックスのフライパンも焦げ付きにくく、耐久性が高いというのがウリ文句です。しかし案外熱に弱くてキズも付きやすいですね。初回に油慣らしが必要など、どっちかというと鉄やアルミのフライパンと同じ使い方をします。

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こと長寿命というなら、やはり鉄のフライパンや中華鍋が「鉄板」です。空焚きも強火調理もドントコイ!ですが、多めの油が必要だしヘルシーとは言えません。日常気軽に使うには、やっぱりコーティングのが快適で便利つうことになりますね。

フライパンの賢い選び方・使い方

油少量もしくはオイルレスでもくっつかず、ヘルシーで快適に調理ができるフッ素樹脂コートフライパンですが、高価なフライパンにしたから手荒に扱ってもコーティングが長持ちする...とは思わないほうが良さそうです。

安価なテフロン系表面加工のフライパンでも、日々の扱いに注意して使えばコートが長持ちして買い替えローテーションのスパンを伸ばすことが可能です。そのポイントを三行要約すると...

強火調理や空焚きをしない
水洗いはフライパンが冷めてから
柔かなスポンジで完全に汚れを落として収納

...この3つを心がけていればかなり寿命をのばせるのではないでしょうか。高い耐久性を謳っている高級ブランドものなら、さらに長持ちさせられるはずですね。

熱伝導率の違う素材が多層構造になってるので、熱いまま水洗いで急冷すると各層の収縮率に差ができて、表面コーティングが剥がれやすくなってしまうんですよ。またテフロン加工が強火に弱いことを知れば、熱伝導性の高い素材を使った高級フライパン(中火でも高温調理ができる)で、火力を落とし目で調理すれば、コートがより長持ちしそうなのが納得できます。

高価なブランドのフライパンを買っても、たいして持たないと感じがちなのは、このあたりのツボを押えてないからですね。まあメーカー側としても「高いけれど◯年持ちます!」と断言できないのは、ユーザーの使い方に寿命が大きく左右されるからでしょう。

多種のフライパンを用途別にこまめに使いわけ、一つのフライパンに使用を集中させないのも長持ちさせる秘訣かと。コーティングは消耗品なので、いくら上物でも使用回数に比例してヘタレてくるのはいたしかたありません。

だから高級品をお買い得価格でセット購入し、全種をまんべんなく使用して個々の消耗頻度を減らすというのもひとつの手ですね。安物の単品購入を短スパンで繰り返すよりもゴミの数が減ります。

おすすめの高級フライパンブランドは?

最後に、人気の高い「焦げ付きにくいフライパン」ブランドとお買い得なフライパンセット商品をいくつか紹介しておきましょう。

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GSW・ruhru (ルール)


ドイツの厨房機器ブランドGSW社はダイヤモンドとチタンをWコーティングしたフライパンを開発したメジャーメーカー。ルール(ruhru)はGSWの日本向けブランドで、製造は韓国委託ですがドイツ製品と同品質です。

ruhru(ルール)健康フライパンは、ナノダイヤモンド&チタンのダブルコーティングと底の厚さが8mmもある蓄熱力の高さが特長で、焦げ付きにくさが長期にわたって持続する最高級フライパンです。製品詳細はこちらを。
     ↓
ノンオイル調理ができるドイツ生まれの【ルール健康フライパン】

トップグレードの製品だけに価格は高いのですが、焦げ付いた場合の買い替え時に定価の半額で買い取りをする「10年間のサービス保証」が付いています。コーティング品質への自信が垣間見えますね。

フレーバーストーン


テレビCMや通販番組でお馴染みの焦げ付かないフライパン「フレーバーストーン」。熱伝導率の高いアルミとステンレス素材がベースの6層構造で、高い耐摩耗性がウリの高級フライパンです。

表面はフッソ樹脂コーティングですが、熱伝導率が良いので中火でも高い火力が得られて省エネです。強火や空焚きをしないように注意して使えば、コーティング寿命を伸ばせます。通販サイトでは4点セットがお買い得価格で販売されています。
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いま話題の焦げ付きにくいフライパン『フレーバーストーン』

フレーバーストーンのレビューや口コミをサーチすると、快適・満足という高評価が多いですね。不満を感じている人は、中火調理で時間がかかるのにイラっときて、強火にして焦げ付かせてしまった事例が目立ちます。やっぱりみんなやっちゃうのね。

セラフィット(ShopJapan)・セラブリッド(京セラ)

セラフィットも通販番組でよく紹介されるショップジャパンのブランド。アルミとステンレスの本体にセラミックコーティングされているのが特長です。セラミックスの遠赤外線効果ですばやく食材の芯まで火が通り、高い保温効果で余熱調理も可能です。
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ショップジャパン セラフィット フライパン

セラミックスのフライパンは、その筋の大御所ブランド、京セラから セラブリッドシリーズ が、リーズナブルな生活家電ヒット作を量産中のアイリスオーヤマから キッチンシェフシリーズ などが発売されています。

T-fal(ティファール)

T-fal のフライパンは、もう大方の人が使用経験を持ってるのではないでしょうか。最新モデルには、アルミニウムベースにチタン・エクセレンスの5〜6層コーティングが施されるようになり、従来品より軽くて耐久性が高められています。

ベストセラー商品ゆえ値引率が高くなっている今は、4〜5割引のお買い得価格で購入できる通販のセット商品購入が狙い目。使いやすさとデザインには定評のあるティファールのフライパン、お得なセット買いで新コーティングモデルの実力を確認してみてはいかがでしょう。
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ノーブランドの低価格フライパンも、舶来の高級ブランドフライパンも、製品の特長に合わせた、正しい調理法や手入れを日常から知って行なっていれば、今までよりは焦げ付き寿命をずいぶん伸ばせるはず。あとはご自分の性格や懐具合を勘案して製品をチョイスし、ストレスのない調理を楽しんでくださいな。

「くっつかないフライパン」の選び方と正しい使用法、および人気ブランド製品の比較考察はこんなところで。

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